五泉ニット地域ブランド化事業
日本一のニット産地である五泉市は、最盛期には売り上げが802億円あったものが、海外からの安価な輸入品の流入に伴った衣料品価格の下落、アパレル業界の不振や海外ファストファッションの国内進出も影響し、平成26年には115億円となっているが、婦人セーターの生産額は日本一となっている。又、市内の製造生産額の約18%が繊維関連業種(事業所数は30%がニット製造業者)で占めている。
五泉ニットの事業者・職人たちは大手アパレルメーカーの要求に応え、独自性のある高品質な商品を世に送り出してきた。魂を込めて技術を磨き、日本を代表するニット産地となった。このDNAは現代まで継承され、未来を担う若手の後継者が多く存在する。 企業経営は厳しい環境下であるが染色、整理、刺繍、プレス等二次加工の技術を含めた五泉の地域資源(インフラ)が集積している数少ない産地である。
事業者間で連携して五泉ニットのブランド化を図り「五泉といえばニット。ニットといえば日本の五泉。」を目指し産業を次世代に継承する必要がある。
五泉ニットブランド化事業
第二次 3か年計画
- 重要課題
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- ①国内市場の低迷:ダイレクト販売拡大・認証商品拡大・ECサイトの運用
- ②市場開拓:SDGsも視野に入れた市場開拓戦略・海外市場へのアプローチ
- ③ニットフェス(地方創生と産業観光)
各分科会 強化活動
人材育成
- ・技術継承とアーカイブ拡充
- ・ローカリストカレッジ
- ・マイスター制度・ニットソムリエ確立
- ・若手人材確保
地域活性化
- ・複合施設の活用
- ・popupストア
- ・事業者向け展示会in 五泉
- ・ニットフェスによる地方創生
販路市場開拓
- ・海外市場開拓
- ・ダイレクト販売拡充
- ・ECサイトの運用
- ・多様な販売先の開拓
広報・PR
- ・メディアプロモーションの強化
- ・メディアとのタイアップの拡充
- ・海外への情報発信
- ・消費者認知とブランド浸透
2020年(令和2年) | 2021年(令和3年) | 2022年(令和4年) | |
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生産者 | 12,100,000,000 | 12,300,000,000 | 12,500,000,000 |
産地社員数 | 655 | 670 | 700 |
ニットフェス来場者 | 10,000 | 15,000 | 20,000 |
認証タグ製品数 | 200,000 | 250,000 | 300,000 |
五泉ニット産地の課題
五泉ニット地域ブランド化の目標
染色、整理、刺繍、プレスなど第二次加工の技術を含めた 五泉の地域資源(インプラ)が集積しているニット産地を維持、 発展させ、五泉ニットのブランド化を図り 「五泉といえばニット。ニットといえば日本の五泉。」と 一般消費者をはじめ、アパレル・商社が認知できる産地の確立を目指す。
数値目標(2020年)
- ①ニット生産額127億円
115億円(2014) → 117億円(2016) → 122億円(2018) → 127億円(2020年) - ②品位基準を制定し、人材育成等に活用し産地社員数700人
652人(2015) → 650人(2016) → 680人(2018) → 700人(2020年) - ③五泉ニットフェス工場見学、五泉ニットの日の継続開催来場者数10,000人
930人(2015)→2,000人(2016)→5,000人(2018)→10,000人(2020年)